療養型医療施設 福角病院(ふくずみびょういん)のご案内
項目
▼ 院長のご挨拶▼ 病院概要・医師紹介▼ ご利用について▼ 外来▼ 回復期リハビリ病棟▼ リハビリについて▼ 医療療養病棟▼ 食事
院長のご挨拶
「この病院に入院したい・させたい」と言われるように努力しています
医療法人慈孝会福角病院は、急性期の治療は終了したが、なお入院治療が必要な方や、いろいろな事情により自宅での療養が困難な方のために、医療、看護、介護、リハビリを提供します。
急性期病院と密接に連携し、病状の急変に対応します。
3階は回復期リハビリテーション病棟57ベッドで、脳卒中後遺症の患者さん60%、大腿骨骨折を中心とした骨折の患者さん30%、術後や肺炎のためベッドから動けず、筋力の低下した患者さん10%程度の入院患者さんが自宅へ復帰できるように毎日リハビリを続けていただく病棟です。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の指導のもと、年中無休で1日最大3時間のリハビリを行っていただきます。
4階は療養型病床57ベッドで長期の療養が必要とされる患者さんのためのベッドです。重度障害の患者さんがゆっくりと療養できるように、高齢者の方への尊敬といたわりの心を持ち、生きがいのある療養生活が送れるようにチームで支えます。
そして、地域の保健・医療・福祉サービス機関、法人内の関連施設と密接な連携を持ち、家庭復帰がスムースに行われるように支援します。
福角病院 院長 角南 典生
病院概要・医師紹介
-ベテラン医師による患者さん第一の診療-
福角病院は、昭和58(1983)年4月1日、特例許可老人病院(病床数100床)としてスタートいたしました。
平成19(2007)年、回復期リハビリテーション病棟(23床)を開設。平成27(2015)年1月、病院と老人保健施設の一体型の新建屋が完成し、平成28(2016)年12月からは回復期リハビリテーション病棟を57床、医療療養病床57床の合計114床となっております。
福角病院の常勤医師は、現在、理事長の梶原眞人、名誉院長の大森克介、院長の角南典生、副院長の奥田文悟、小林一夫、玉本文彦、加賀城安の計7名です。
理事長の梶原医師は平成24年春、県立中央病院長を退任後、福角病院に入り、医療療養病棟の主治医として、また法人内の事業所への訪問診療に当り、法人全体の統括を担っています。
名誉院長の大森医師は、松山市民病院副院長を退任した後、平成24年春、福角病院の院長に就任、令和3年4月1日名誉院長に就任しました。専門は消化器外科であり、現在も上部下部消化管の内視鏡検査などを積極的に行うかたわら、病院全体のスーパーバイザーとして活躍しています。
院長の角南医師は、松山市民病院脳神経外科部長として長く勤務した経験豊かな脳神経外科専門医であり、平成29(2017)年1月当院の副院長に就任、令和3年4月1日院長に就任しました。回復期リハビリテーション病棟の担当として、脳卒中などの患者さんの主治医として活躍しています。南海放送ラジオの医療トーク番組にも長く出演し、分かりやすく患者さんやご家族にお話をされるので大変喜ばれています。
副院長の奥田医師は、愛媛県の脳神経内科医の草分け的な存在で、平成29(2017)年春、県立中央病院副院長を退任後、当院の副院長に就任。脳神経内科専門医であり、脳卒中や神経難病を専門とし、こちらも回復期リハビリテーション病棟の担当として活躍しています。
小林医師は平成30(2018)年春に県立中央病院副院長を退任後、当院の副院長として赴任し、形成外科の専門医として手の外科、熱傷・褥瘡の治療、顎顔面の外科治療など経験豊かな臨床医です。
玉本医師は令和3年3月、都立大塚病院診療放射線科部長を退任。故郷の松山で地域医療に貢献したいと8月より当院に赴任。専門領域は放射線診断で、各種画像診断の傍ら、医師会との医療連携、大学講義、放射線物理士研修会講演、マンモグラフィ読影講習会講師など長年従事してきました。当院では療養病棟を中心に丁寧で熱心な診療に力を注いでくれています。
加賀城医師は令和6年3月、松山市民病院消化器外科部長を退任。最近では腹部ヘルニアを専門として手腕を発揮されました。4月から当院の消化器部門を担当していただいています。わかりやすく丁寧な病状説明をモットーとされています。
どの医師もそれぞれの専門性を生かしながら、総合医として地域の方にその優れた医療技術を提供できればと考えています。どうぞご遠慮なくお気軽にご利用下さい。
ご利用について
外来
住み慣れた地域で生活できるように、利用者お一人おひとりの心身の状態を観察し、医学的立場から支援していきます。胃カメラ・大腸ファイバーを導入しています。ご利用の際は当院外来を受診し、ご相談の上となります。
回復期リハビリ病棟(57床)
回復期リハビリ病棟とは
脳血管疾患または大腿骨頸部骨折などの急性期治療終了後の患者様に対して、日常の生活や動作に必要な能力(ADL)の向上と生活全般の活性化を目的としたリハビリテーションを集中的に行う病棟です。医師・看護師・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士・管理栄養士・社会福祉士などが一体となり、患者様各々に合ったリハビリテーションを365日提供します。また、医療・福祉サービス等を提供している機関との連携を行い、自宅復帰を支援しています。
空床状況
受け入れ
◇ 情報提供書にてご紹介戴ければ、早期に転入院可能です。
ご紹介から転入院までの平均日数
7月実績 5.4日
8月実績 5.6日
9月実績 4.9日
3ヶ月平均実績 5.3日
◇ 入院中の病院までお迎えにあがります。
看護師が同行します。
医療ケア体制あります。
車椅子・ストレッチャー対応致します。
入院中
◇ リハビリは365日実施しています。
◇ リハビリ以外の時間の充実に取り組んでいます。
全体で行う体操やレクレーション
季節行事やお楽しみ教室
患者様一人一人のニーズに合わせての個別ケア
◇ 自営給食でおいしい食事を提供しています。
訓練風景
退院支援
◇ご家庭を訪問させて頂きます。(入院時、入院中、退院前など)
◇『ファミリーカンファレンス』をこまめに、多職種で実施しています。
(定期に、また必要に応じて)
◇チームで、そしてグループ全体で在宅復帰を支援しています。
施設サービス 特別養護老人ホーム (安城寺・小川・難波)
老人保健施設 (堀江・小川)
グループホーム (安城寺・福角・小川・河野)
在宅サービス 通所サービス (安城寺・和気・福角・小川・河野・難波)
居宅介護支援事業所 (安城寺・福角)
※回復期病棟担当ケアマネあり
福角病院からの往診
ファミリーカンファレンス リハビリスタッフ
遊歩道 毎日の体操
お花見会 夏祭り
リハビリについて
リハビリテーション施設基準
◇脳血管疾患等リハビリテーション I
◇運動器リハビリテーション I
◇呼吸器リハビリテーションⅠ
◇廃用症候群リハビリテーションⅠ
◇摂食機能療法
病気等の後遺症により生活障害をきたした利用者の能力を運動療法・物理療法・作業療法・言語聴覚療法などの総合的なリハビリテーションによりひきだすことで、心身機能の回復とともに生活全般の活性化を目指しております。また、病院や在宅を含めた地域社会で、質の高い生活が送れるように家屋改造・訪問リハビリなどの在宅支援も積極的にしております。さらに、介護予防を目的としたマシントレーニングなども実施しております。
理学療法とは 【Physical Therapy=PT】
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある方に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
歩行訓練 | 関節可動域訓練(運動療法①) | 関節可動域訓練(運動療法②) |
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平行棒内歩行訓練 | バランス訓練 | 立ち上がり訓練 |
電気治療 | 低周波機器 | 牽引 |
作業療法とは 【Occupational Therapy=OT】
作業療法において、日常活動の諸動作、仕事・遊びなど人間の生活全般に関わる諸活動を作業療法の「作業活動」と呼び、 治療や援助もしくは指導の手段としています。患者様の生活スタイル、趣味・嗜好を重要視し、それらを実際のリハビリ治療に 取り入れていきます。
作業活動 (Activity) |
夏季には夏らしく、クワガタやカブトムシ等の昆虫を職員が採集し、患者様とともに飼育しています。また、室内では観葉植物の水遣り、屋外では散歩がてら草花を眺めたり、どんぐりを拾ってみるなど、思い思いの活動を行います。これらは立ちながらの作業活動となり、全身の耐久性や歩行時のバランス向上、両腕の機能回復、気分の高揚など、様々な効果に繋がります。 |
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ADL (日常生活活動訓練) IADL (手段的日常生活活動訓練) |
ADLとは食事や排泄、整容、移動、入浴等の、生活する上で必須であり基本的な行動を指します。また、IADLはADLを基本とした、日常生活上のさらに複雑な動作を指し、具体的には、買い物や洗濯などの家事動作、電話、薬の管理、金銭管理、乗り物等、そして最近では趣味活動も含めるようになっています。 患者様の退院後の生活を想定し、適切な環境設定と動作指導を行いながら、実際に動作練習をしていただきます。 |
言語聴覚療法とは 【Speech-Language-Hearing Therapy=ST】
病気や交通事故、発達上の問題などにより、主として言語機能や聴覚機能が低下し、コミュニケーションに問題が生じた方や摂食・嚥下機能に障害がある方に対し、機能の回復、能力の向上、維持を目的とし各種検査、評価、訓練、指導及び援助を行います。
失語症 | 失語症とは、脳血管疾患などによる後遺症により、言葉を聞く・読む・話す・書くすべての言語側面に障害が及ぶもので「話を理解できない」「文字を読み間違える」「言いたい言葉が出てこない」「文字が書けない」など、様々な症状が現れます。そのような症状を呈した患者様に対しそれぞれに合った検査、訓練を実施し、言語機能回復、コミュニケーション手段の獲得に向けた支援を行ています。 |
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摂食嚥下障害 | 「食べ物が飲みづらい」「食べるたびにむせてしまう」などの嚥下障害の患者様に対しては、必要に応じてVF(嚥下造影)を行い、PT・OTと協力した機能訓練や、栄養士と協力した食事指導・食事介助方法のアドバイスを行っています。 |
構音障害 | これは文字の通り、音を構成する能力が障害された状態であり、簡単に言いますと、発音がしにくくなる障害です。原因としましては脳卒中による顔・口・喉の筋肉の麻痺、筋肉の痩せや衰えによる筋力の不足等が主たるものとしてあげられます。言語聴覚士はそういった障害を抱える患者様にコミュニケーションがとれるように筋力トレーニングや発音の訓練、またはリラクゼーションなどを行うことで、患者様の回復や生活の質の向上に向けたサポートを行っていきます。 |
医療療養病棟(57床)
医療療養病棟とは
急性期病院での治療終了後、自宅・施設での生活を送るためには、もう暫く医学的管理が必要な方の療養生活を支援していきます。個々に適した看護・介護計画を作成し、医療・ケアを提供していきます。また、病気によっては機能・能力の維持向上を目指したリハビリテーションを提供いたします。家庭復帰が難しい場合でも、住み慣れた地域で生活できるよう、近隣の医療機関、福祉機関と連携を図っていきます。当グループは、老人保健施設・特別養護老人ホーム・グループホーム・小規模多機能施設・デイケア・デイサービス・訪問看護・訪問介護・居宅介護支援事業所・地域包括支援センター等、様々な関連施設や事業所を運営しています。退院後の患者様のご希望に沿えるよう、グループ内における連携にも力を入れています。
お食事
【おいしい食事を提供するための3つのこだわり】
①自分たちが作るこだわり
委託給食ではなく、当院の調理スタッフによる食事作りをしています。管理栄養士と調理スタッフが活発な意見交換を行い、他の病院にない変化に富んだ美味しい献立を目指しています。
②味へのこだわり
残さず食べていただけるよう味にこだわった献立、調理をしています。
③食材へのこだわり
地元業者から新鮮な食材を仕入れ、季節を感じていただける献立作りをしています。
【お食事の例】
2020年11月現在 管理栄養士:2名 調理スタッフ:20名(うち調理師6名)
随時、栄養指導を行っておりますので、お気軽にご相談ください。