医療法人 慈孝会|愛媛県松山市
理事長のご挨拶
2025年(令和7年)、明けましておめでとうございます。
ロシアによるウクライナ侵攻が続き、世界中で戦争や紛争が起こり、また民主主義とは程遠い脅迫まがいの政治が繰り広げられている大変落ち着かない時代となっています。
国内ではコロナ、インフルエンザが一時の大流行ではないものの、くすぶり続けています。物価上昇も続き、日本中の病院の経営にも影響を与えています。なかでも日本で最も深刻なのは、人口減少に伴う今後の経済の落ち込みではないかと危惧しています。若い人の減少、田舎離れから、農業の衰退も心配されるところです。昨年から今年にかけてのコメ不足もこれまでの農政の失敗だけでなく、お米を作る人の減少がベースにあるように思います。毎日通る北条地域の田畑も耕作放棄地が見られるようになり、心配が高じてしまいます。
しかし医療、介護の現場においては、日々変わりなく、お一人お一人の患者さん、利用者の皆さんに対し、それぞれのニーズに応じた医療、看護、介護、リハビリテーション、食事などサービスの提供を継続してまいります。このコメ不足の中、地域の方々をはじめ、多くの方々からお米のご寄付をいただき、地産地消をまさに実践して、日々の給食を提供させていただいております。法人のすべての事業所で提供している給食は、委託給食ではなく、すべて法人の職員・調理員の作品でもあります。美味しい食事をお食べになって少しでも多くの栄養を摂取していただき、元気になっていただきたいと存じます。
さて昨年2025年9月末、8年間福角病院において神経内科を中心に診療をしておりました奥田文悟副院長が退職され、また10月末には、老健福角の里を8年間支えてくれた大島康史施設長がご高齢にて退職されました。しかし、2025年9月には、まだ50代の近藤聡彦先生が脳神経外科部長として赴任され、早速大活躍されています。昨年2025年春に入職した4人の若い看護師さんも素晴らしい成長を見せ、大きな戦力となっています。今年の春には、その後輩達がまた入職する予定であり、医師も看護師も福角病院も他の事業所も徐々に若返りをしているところです。
私自身は、老健の大島康史先生の後を受け継ぎ、老健福角の里の施設長を兼務することになり、あらためて高齢者医療、リハビリテーションを勉強させていただいています。老健福角の里のデイケアに通っていらっしゃる利用者のリハ会議にも参加させていただき、それぞれの方の病気などをお聞きし、またリハビリテーションに励んでいらっしゃるお姿、お気持ちを伺うことで、大変励まされる毎日でもあります。またリハビリテーションを利用されている方々に当法人のリハビリテーションに対して多くの感謝の言葉をいただいていますが、大変嬉しいことであり、そのお言葉を一緒に聞いているリハビリスタッフの表情を見るのも楽しいことであります。
今後も福角病院、老健福角の里、サービス付き高齢者向け住宅カーサポルト北条を中心とする医療法人慈孝会および特養安寿荘、特養あわい、グループホームあんじゅなどグループホーム、小規模多機能施設など社会福祉法人安寿会のすべての事業所、さらに包括支援センター北条、包括支援センター和気・堀江などで、それぞれの役割を果たしながら、この城北・北条地域の医療と福祉の充実に、職員一同、貢献していきたいと存じます。
今年もどうか医療法人慈孝会、社会福祉法人安寿会の両法人をよろしくお願い申し上げます。
基本理念
慈孝会の理念
お年寄りに対する尊敬の気持ち
お年寄りは長年にわたり社会の推進に寄与してきた人生の大先輩であります。 私達は自立自助で支える環境を作り、生き甲斐のある生活が送れるように努めなければなりません。
やりがいのある職場作り
シンボルマークのごとく、職員全員が和を重んじ、お互いの意見を尊重しあい、意識の高揚を図らなければなりません。そして、自分の仕事に誇りを持ち、将来「自分や家族が入りたいと思えるような明るい病院、施設作り」を私達の手で作り上げて行かなければなりません。
地域社会への貢献
私達は社会の一員として、活躍できる努力をおしまず、社会の変化を柔軟に受け止めとめなければなりません。さらに地域を意識し、外部環境の知恵を活用し、現場から生まれる情報に耳目を集中させて地域活動及び地域老人の健康維持増進に生涯奉仕しなければなりません。
慈孝会の沿革
慈孝会の沿革
◇慈孝会の沿革詳細


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